「好きなら、もっと甘い言葉を言ってくれてもいいのに……」
恋愛中、そんなふうにモヤモヤしたことはありませんか?
日本人同士でも難しい恋愛。国や文化が違えば、愛情の示し方やデートの常識も驚くほど変わることがあります。
今回は、僕の知人であるブラジル人女性マリア(仮名)の体験談をご紹介します。
彼女のパートナーは、スウェーデン人男性のフレドリック(仮名)。
甘い言葉よりも行動を重視し、恋人同士でもお互いの自由を大切にする彼との生活は、マリアにとって驚きの連続だったそうです。
甘い言葉はもうお腹いっぱい!マリアが国際恋愛を目指したワケ
マリアは長年、ブラジルで恋人を探していました。しかし、相手をつなぎ留めるために本音を隠したり、口先だけの約束をしたりする男性との恋愛に疲れていたそうです。
転機となったのは、アメリカ人やオーストリア人の男性とのデートでした。
彼らは、マリアの経験では、期待させるような言葉を並べるよりも、自分の気持ちを率直に伝えてくれたといいます。
そこで彼女は気づきました。
「耳ざわりのいい甘い言葉より、本当の気持ちを話してくれる人のほうが信頼できる!」
さらに、10代の頃にテレビで見たスウェーデン人の父親の姿も印象に残っていました。
力強く木を切り倒す一方で、料理や家事も当たり前のように分担する男性。その姿に、男らしさと家庭的な優しさを兼ね備えた北欧男性への憧れを抱いたそうです。
マッチングから3週間!ブラジルまで会いに来た男性
スウェーデン人男性との出会いを探し始めたマリアが利用したのは、マッチングアプリのTinderでした。
彼女は首都ストックホルムなどの大都市をあえて避け、小さな町に住む男性を探すことにしました。落ち着いた環境のほうが、自分の求める長期的な関係を大切にする人と出会えるのではないかと考えたのです。
そこで出会ったのが、静かでルーティンを大切にするフレドリックでした。
2人は毎日ビデオ通話をして、少しずつ距離を縮めていきました。
そして、マッチングからわずか3週間後。
なんとフレドリックは、マリアに会うためにブラジル行きの航空券を購入したのです!
スウェーデンからブラジルまで、気軽に会いに行ける距離ではありません。
口先だけではなく、実際に行動を起こしてくれたことは、マリアにとって大きな意味を持ちました。
ブラジル女子が驚いた!スウェーデン男子との恋愛ギャップ
①「愛してる」と言うまで1年半!
ブラジルで一緒に過ごした後、マリアがフレドリックに尋ねました。
「私たちって、正式に付き合っているんだよね?」
すると、彼から返ってきたのは意外にも現実的な答えでした。
「スウェーデンで一緒に暮らしてみないと、日々の生活が合うかどうか分からないから、まだ何とも言えないな」
さらに驚いたことに、彼が「愛してる(I love you)」と口にするまでには、約1年半もかかったそうです。
しかし、その間も彼は行動で気持ちを示していました。
1年以上かけてマリアの母国語であるポルトガル語を勉強し、厳しい冬を過ごせるように暖かいコートを用意。料理や家事も進んでこなしてくれたといいます。
言葉で愛情を伝えることには慎重でも、日々の生活の中で相手を思いやる。
マリアはフレドリックとの関係を通して、愛情にはさまざまな伝え方があることを実感していきました。
② 手を差し伸べないのは冷たさ?それとも自立へのリスペクト?
マリアが驚いたのは、愛情表現だけではありません。
森へ走りに行きたいと話したとき、フレドリックは「Googleマップを見て、一人で行ってみたら?」という反応だったそうです。
ハイキング中も、彼はすぐに手を貸すタイプではありませんでした。
マリアにとって、男性がドアを開けたり、重い荷物を持ったりすることは、気遣いや愛情を感じる行動の一つでした。そのため、最初は戸惑ったといいます。
しかし、彼は彼女を頼りない人間として扱うのではなく、自分でできることは自分で挑戦してほしいと考えていたのでしょう。
もちろん、自立を尊重することと、困っている相手を放っておくことは別の話です。
大切なのは、相手が何を望んでいるのかを理解すること。自分が優しさだと思う行動が、相手にとっても同じ意味を持つとは限らないのです。
③ 男友達と裸でサウナ!?恋人同士でも自由を大切にする
ある日、マリアはフレドリックを友人宅まで車で送りました。
彼はそこで男友達とお酒を飲み、裸でサウナを楽しむ予定だったそうです。
マリアがフレドリックとの関係で感じたのは、恋人だからといって、いつも一緒に行動する必要はないという考え方でした。
それぞれが友人との時間や趣味を楽しみながら、恋人との関係も大切にする。
もちろん、どこまで自由に過ごすかはカップルによって異なります。それでも、お互いの時間を尊重し、信頼関係を築くことの大切さを、マリアは彼との生活から学んでいったそうです。
恋愛だけじゃない!スウェーデン生活で感じた文化の違い
マリアが戸惑ったのは、恋愛だけではありませんでした。
15〜20人ほどが集まるパーティーに参加したとき、みんな礼儀正しいのに、誰も積極的に話しかけてこなかったそうです。
せっかく人が集まる場所に来たのに、なかなか会話が広がらない。慣れない環境では、孤独を感じてしまいますよね。
マリアは、相手のプライベートに踏み込みすぎないことを大切にする人もいるのだと感じるようになりました。
「自分に興味がないのかな?」と思っていた相手も、単に遠慮していただけかもしれません。
また、家族や友人が集まる場にも違いを感じていました。
彼女が慣れ親しんできたブラジルの集まりは、にぎやかで予定が急に変わることもあった一方、スウェーデンで経験した集まりは、事前に計画され、落ち着いた雰囲気で食事を楽しむことが多かったそうです。
もちろん、どちらの国にもさまざまな人がいます。それでも、文化の違いを知ることで、マリアは少しずつ新しい生活に馴染んでいきました。
僕たちが考える「本当の優しさ」とは?
マリアとフレドリックの話を聞いて、僕自身も考えさせられました。
甘い言葉をかけたり、何かと世話を焼いたりすること。それも愛情の一つです。
一方で、言葉は慎重でも、毎日の行動で気持ちを示してくれること。相手を一人の人間として尊重し、自分の力でできることを応援してくれること。それも愛情の形でしょう。
どちらが正解というわけではありません。
大切なのは、自分の価値観だけを基準にして、相手の愛情を判断しないことではないでしょうか。
もちろん、文化の違いを理由に、つらい思いを我慢し続ける必要もありません。自分の気持ちを伝え、相手の考えも聞きながら、お互いが納得できる関係を築くことが大切です。
マリアとフレドリックの体験談は、僕たちが当たり前だと思っている「優しさ」や「愛の形」を見つめ直すきっかけを与えてくれます。
あなたにとって、愛情を感じるのはどんな瞬間でしょうか?
甘い言葉をかけてもらったときですか?
それとも、言葉がなくても、相手が行動で気持ちを示してくれたときでしょうか?
相手の「当たり前」を知ろうとすること。それが、国際恋愛に限らず、誰かと良い関係を築くための第一歩なのかもしれません。



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